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黄昏の猫背の戯言

自分のPCでゴニョゴニョしにくいので,rackhubがどんなもんか試してみた

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残念ながら今月末でfluxflexがサービス終了を迎えてしまうこともあり,
気軽に自分用PukiwikiWordpressを稼働させる環境を探している今日この頃.
イチから構築して,,,というよりもまずはさくっと稼働させたい!という思いから
ひとつの候補として同じくfluxflexが提供する「rackhub」を試してみました.

結論を先に行ってしまうと,

  1. fluxflexと同様の機能は揃えて欲しい
    • 各種アプリケーションの簡単インストール
    • Github連携
  2. ドキュメントを充足させて欲しい
  3. プランを充実させて欲しい

といった点が挙がります.
ただ,自分のPCを汚さず(?)Linux環境を使用できるのは十分な強みで,
非力なWindowsマシンを使っている方などにはオススメかと.
ちなみに自分の場合,

です.もう5年も前のものなので,そろそろ買い替えですね(Macデビューかな).

いじりかた

大まかな流れは以下の通りです.

  1. アカウントを取る
  2. Rackを作成する
  3. 公開鍵を設定する
  4. 接続確認する

これだけで自分用の環境が手に入り,
WEBサーバをたちあげてアプリケーションを公開することももちろんできます.

アカウントを取る

クレジットカード情報が必要です.
登録は
ページヘッダー>設定変更>お支払い履歴・設定
から.

Rackを作成する

MyRacks>新規作成ボタンからRackを作成していきます.
名称・説明・プランを選択して新規作成ボタンです.
継続利用する気がない人は無料お試しにチェックを入れましょう.
特に難しいオペレーションはありません.

自分は標準RackX1を選択しました.

公開鍵を設定する

設定に向けて,公開鍵を準備します.
コマンドプロンプトを立ちあげて,.sshへ.

>ssh-keygen -t rsa
Generating public/private rsa key pair.
Enter file in which to save the key (/c/Documents and Settings/user/.ssh/id_rsa)
: 任意の鍵名(rackhubとか)
Enter passphrase (empty for no passphrase):パスワード
Enter same passphrase again:パスワード

うまくいけば,

Your identification has been saved in rackhub.
Your public key has been saved in rackhub.pub.
The key fingerprint is:
d1:**:j5:8f:a3:09:a6:f3:0f:a3:39:*8:74:*5:30:4a user@YOUR-4EC0ED6444

といった具合に出力され,同じディレクトリに公開鍵(今回の例であればrackhub.pub)が作成されます.

公開鍵ファイルをエディタなどで開き全てをコピーした後,
サイトのページヘッダー>設定変更>公開鍵の設定で公開鍵を追加します.

接続確認する

ページヘッダー>MyRacksから先ほど作成したRackを選択し,
Rackの概要に記載されたSSH接続方法を確認します.
例えば
ssh rackhuber@hoge.rackbox.net -p 80 -A
であれば,
コマンドプロンプトから

ssh rackhuber@hoge.rackbox.net -p 80 -A -i .ssh/rackhub

とやります.ちなみに-iの後ろには,鍵のパスを記載してあげましょう.
初回の場合ホストの追加を求められるかもしれませんが,気にしなければ許可して構いません.
パスワードを入力してあげれば,接続できます.
サイト紹介ページにも書いてありますが,Ubuntuなんですねこれ.
少し見てみると,node.js,ruby,nginxなどもろもろ入ってます.

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ちなみにnginxを立ち上げる場合,

sudo nginx

だけでいけます.
ちょっと前話題になったgithugなんかも,楽々インストールできます.

感想

ということで,さわりの部分をエントリとして紹介しました.
で,自分の場合はfluxflexの代替という観点でどうしても見てしまうので,
それと比べるとやはりアプリケーション公開までの手順は相当煩雑な印象を持ちます.
せめて

  • fluxflexで用意されていたアプリケーションについては画面から簡単インストール
  • Githubでのhook連携によるアプリケーションデプロイ

くらいは用意して欲しいところです.
それとあわせて,基本的なものも含め公式ドキュメントがほとんどないのがハードルを上げる要因になってます.

  • 接続設定・確認
  • 専用ユーザの追加
  • ファイル持ち込み

についてはチュートリアルがないと,手順忘れたりしないか不安です.

確かに色々入っているLinux環境は簡単に手に入れられますが,
仮に出来る人であっても何がどのようにインストールされているのかを現状把握するところから始めざるを得ず,
そうする構築する手間とあまり変わらないのではないでしょうか.
また自分のように,

をここで稼働させるとなると,
“公開するサーバとしてのスペック”をあまり期待できないように見えるのがカナリ痛いです.
CPUコア数・RAM・ディスク容量あたりを見ると,
それこそさくらVPSの方がプラン・マシンスペック的にもいいよね,という話になります.
なのでrackhabに関しては,
開発サーバ向けプランを今よりも低価格にして公開向けのプランを別に用意してもいいのでは,と思います.

総じて,,,
ビジョンには共感するので,
“非力なWindowsPCユーザをうまく取り込める仕掛け”
を頑張って欲しいところですね.

もうしばらく使ってみます.

参考

初心者も悩まない。rackhubで簡単rails3分ローンチ開発のススメ!
http://hatone.hateblo.jp/entry/2012/03/13/161136
Rackhub用の公開鍵の登録方法 (一部Mac向け)
https://gist.github.com/2425005